他国開催ワールドカップベスト16を評価するメモ

さて、依然として世界中のサッカーファンが絶賛熱狂中の、ワールドカップ2010 南アフリカですが、日本代表は惜しくも決勝トーナメント1回戦で負けてしまいました。

僕は「サッカー大好き!代表のコトなら何でも知ってるし、戦術も説明できるよ!」というような人間ではありませんので、「全国にいるワールドカップ期間中限定のニワカファン」の一人として、ワールドカップ途中経過として、日本代表のベスト16を評価してみようと思います。

日本人がサッカー、とりわけワールドカップを語る場合、その人の年代が非常に重要な要素になるのでは?と思っています。なぜなら、超横綱級サッカー漫画「キャプテン翼」の連載開始当時、「日本代表がワールドカップ本戦に参加する」などということは、半ば夢物語のように語られており、作中にもそのような記述が登場したと記憶しています。

キャプテン翼 - wikipediaより引用

1981 年 - 1988年、『週刊少年ジャンプ』連載された第1作、ジャンプコミックス全37巻。 本編に明記された章立てではないが、それぞれ小学生全国大会、中学生全国大会、ジュニアユース大会での戦いが展開され、最後に翼がブラジルへ旅立つまでが描かれている。

僕は、1973年生まれなので、連載開始当時1981年は、8歳くらい。大体、小学2年生くらい。近所の理容店の息子の家に行っては、お店にあるジャンプを読ませてもらっていました。
名だたるサッカー選手にも影響を与える作品が、当時の翼くんと同年代の自分に影響を与えない訳がありません。
「日本はサッカー弱小国」ってイメージと、ブラジル最強!南米はサッカー大国!ってイメージが、同年代のちびっ子達に植え付けられたことでしょう。

それから12年後、1993年にJリーグが開幕。(前年から、事前試合として「ヤマザキナビスコカップ」が始まっています)

1993年Jリーグ開幕節 - wikipediaより引用

1993年Jリーグ開幕節(せんきゅうひゃくきゅうじゅうさんねんじぇいりーぐかいまくせつ)は、日本プロサッカーリーグJリーグ)の最初のシーズンとなった1993年シーズンのサントリーステージ(1stステージ)第1節(開幕節)として、1993年5 月15日に行われたヴェルディ川崎横浜マリノス、および5 月16日の4試合(後述)を指す。この項目では、この5試合、特に開幕戦となった「ヴェルディマリノス」を中心に、そこに向けた準備とその後について記す。なおチーム名や球場の呼称は、全て当時の呼称で記載する。

93年だから、丁度ハタチくらいかな。盛り上がったよねーJリーグカズダンスとか。


で、調べてみてちょっとビックリしたのが、あの有名な「ドーハの悲劇(wikipedia 参照)」はこの年93年の10月のことなんだ。「Jリーグで力をつけた代表選手が頑張ったんだけど届かなかった」ってことではなかった。(サッカーファンなら常識だとは思います)J開幕が5月、ドーハの悲劇が同年10月。結果、94年アメリカワールドカップ本戦には出場できなかった。このころの自分としては「サッカー弱小の日本惜しいトコまで行った!もうちょっとだった!ワールドカップの壁はやはり高いぜ(キャプ翼脳)」という印象。
そんな中でアメリカ大会が、興味を持って初めて観るワールドカップになったのです。


その次の大きな話題だと、96年のアトランタオリンピック。日本がブラジルに勝った歴史的な試合ですね。「マイアミの奇跡(wikipedia 参照)」と称される試合。中田はこのあたりからニョキニョキ有名になってきたのかな。金髪だったよね?
メダルとかどーでもよくなるくらい熱狂しました!

たぶんこの頃から、最強国にも勝てる日本!ワールドカップ出場が夢じゃなくなるかも!ってムード。
実際に、次の98年フランス大会では、アジア予選をついに突破!長年の夢(キャプ翼脳)がついに叶う!
この時に思ったのが、自国開催が初出場にならなくて本当に良かったということ。なんというか、ワールドカップ本戦に参加する実力をついに持つことが出来た!って思った。


非常に長い前置きになって、正直アキタwって感じになってきたのですが、初期のキャプテン翼をリアルタイムで読むことになった僕らの世代は、というか、僕に限って言いますけど、「ボールを持った翼くんがトラックに撥ねられたけど、ボールは友達!ってんで、ケガ一つなくボールが助けてくれた」あの時から、初めてワールドカップ本戦に参加するまで、かれこれ17年もかかってる訳ですよ。間に4回の参加できなかったワールドカップが開催されている訳ですよ。

それが今じゃどうですか。

  • フランス大会:グループリーグ0勝3敗
  • 日韓大会:グループリーグ2勝1分:決勝トーナメント1回戦敗退 ベスト16
  • ドイツ大会:グループリーグ2敗1分
  • 南アフリカ大会:グループリーグ2勝1敗:決勝トーナメント1回戦敗退 ベスト16

4大会連続出場。今回は他国開催での初勝利・初決勝トーナメント進出は、感激するのに十分すぎる結果です。

今大会の結果に関しては、賛否両論いろいろあるでしょうが、それはそれで十分議論してもらいたいと思いますし、本気のサッカーファンが本気の日本代表を育てる力にもなると思います。このへんは僕のようなニワカが言うべきじゃない。
このエントリをアップする頃には、もう日本代表は帰国しているはず。今大会すべての試合を楽しく興奮して観ることが出来たことに素直に感謝したいと思います。

今大会の予選参加国は199。地域などによって必ずしも公平な本戦出場では、無いかもしれませんが、16/199は立派な成績だと思います。


次回までの4年間、もっともっと楽しく興奮するサッカー魅してください!